さとう有機農園
さとう有機農園
大分県宇佐市の土地で、1995年から有機栽培を続けるさとう有機農園。2001年に大分県内で初めてJAS認証を取得し、2015年には全圃場が有機JAS認証を得ました。現在は3ha以上の広大な土地で、年間を通して30種以上の野菜を栽培しています。人が野菜を育てる「人」メインの考え方でなく、「野菜」自体が健康に生育する環境を人が整えるという、「野菜と自然」を主体とする考え方が、当農園の基本理念です。そこで重要となるのが、適地適作です。時期や気候、その土地の性質など、今ある環境を最大限活かした栽培を行うことで、野菜たちが自然本来の力を発揮でき、美味しく育つように促しています。安全で美味しい野菜が当たり前の世の中を目指して、自然に逆らわない農業を続けています。
生産者さんインタビュー
農業を始めたきっかけは何ですか?
1970年代から化学肥料や化学農薬に頼らない農法を実践してきました。父親の死去に伴い、実家の農園を継承したことをきっかけに、本格的な農業を開始しました。
現在特に力を入れていることはありますか?
若い新規就農希望者を研修生として受け入れるなど、次世代の農家を育てることに力を入れています。私が目指すのは経営としても十分成り立つ農業です。有機農業の発展に貢献できれば良いなと思います。
将来の目標を教えてください。
私の役割はこれからの将来を担う世代を育成することだと思います。若い人たちが農業で成功して、「農業を選んでよかった」と思える人が増える世の中になっていくことを望んでいます。研修生の受け入れはもちろん、今後は新規就農者に対して、行政とも連携して就農しやすい体制を整えていくことにも取り組んでいきたいです。
豊後高田オーガニックファーム 斎藤貴博
1950年宇佐市生まれ。27歳で東京の農事組合法人に参画。17年間にわたり流通関係の業務に携わり、営農を学ぶ。1995年実父の死去に伴い仕事を退職。実家の農業を継ぐ。2001年大分県内初の有機JAS認証を取得。2015年「さとう有機農園」法人化。
さとう有機農園
農園のこだわり
自然を主体として考えた時に、有機という農法は当たり前のことだと考えています。なぜなら、自然界は化学肥料や農薬がなくても循環し、害虫は食物連鎖の中で自然と淘汰され、生物たちが必要なだけの作物は残るようになっているからです。このような考え方を基軸として取り組んでいます。
病害虫対策
栽培環境を整えることで野菜本来の抵抗性を発揮させる無農薬栽培を実現。害虫については太陽熱消毒や人の手による捕殺で対応しています。
雑草対策
気候に応じた作物を栽培することで除草の手間をできるだけ省きます。また、発芽前に特注の草かきで土を動かすことで雑草の生えにくい環境を作っています。
土づくり
有機JASで認められた自然由来の農薬も一切使用していません。肥料は植物由来のぼかし中心(大豆、米ぬか等)、追肥として魚粉や骨粉主体の配合肥料を使用しています。落ち葉を使用した踏み込み温床による育苗を行い、しっかりと栄養が吸収される環境を整えています。
主な作物
きゅうり
ミニトマト
レタス
ナス
出荷スケジュール
自慢のブロッコリー
生産者さんから一言
何も問題が発生しないより、問題が起こった方がいい。いろいろ考えてそれを一つ一つ克服していく充実感、それが農業だと考えています。また、有機農業はあらゆる面から見て、未来の夢ある農業の姿だと思っています。有機農業を通じて、みんなが助け合う共生の社会となっていくことが私の夢です。
味が濃く、やさしい味、昔ながらの味わいを堪能できることで評判です。私たちは人の心を動かすことのできる美味しい野菜づくりを目指しています。味だけではなく見た目にもこだわり、収量においても慣行栽培に負けないように意識しています。また、当農園では市場価格に左右されずに一定の価格を設定し、注文制の販売方針をとっています。欲しい人に欲しい分だけお届けすることを大切にしています。