社会福祉法人共生荘

三角ベース

(1000年ゆめ農場)

三角ベース

障がい者サポートセンターである三角ベースは、大分県北部の国東半島に位置します。そこでは、小規模多機能型で障がい福祉サービスを提供する中で、自然農を積極的に取り入れた福祉農場を運営しています。農業と福祉を土台として、多様ないのちが共生し、1000年先まで持続可能な場となるよう願いをこめて「1000年ゆめ農場」と名付けました。自然農のほとんどが手作業なので、決して効率の良い農法ではありませんが、利用者さん方々は太陽のもとで手・足・体を動かして作業に取り組むため、心身共にリハビリ効果を期待することができます。また、農作業以外にも、農場で採れた食材を使ったお弁当やパン、お菓子などの製造作業をはじめ、利用者ひとりひとりが、自分のやりたいことや個性に添った作業に取り組んでいます。びわの葉茶や菊芋チップスなどの生産品は「おおいた国東つうはん」や国東市のふるさと納税の返礼品にも採用されているので、全国どこからでも注文することができます。

生産者さんインタビュー

農業を始めたきっかけは何ですか?

自然農法の先駆者である福岡正信さんや、自然農を確立させた川口由一さんに感銘を受けたことがきっかけです。約10年前(平成25年)に2町(6000坪)の土地を購入したことを皮切りに、三角ベースとして本格的に自然農を開始しました。

現在特に力を入れていることはありますか?

地域の方から受け継いだ耕作放棄地や荒れた果樹園を、有効に管理できるようにすることや、商品の販路拡大等が現状の課題であり、力を入れている部分です。

将来の目標を教えてください。

自然農を通じて、障がいを持った人達が自然環境の保全に貢献できることは、とても素敵なことだと思っています。今はまだ、道半ばである自然農の栽培方法を確立すること。いのち豊かな自然の中で見事に作物が育つ農場の実現とそれを継続すること。販路を確保し、訪れた人たちが感動し、元気になるような福祉自然農場づくりを目指して、これからも皆と共に取り組んでいきたいと思っています。

社会福祉法人共生荘・障がい者サポートセンター 三角ベース

障がい者サポートセンターとして、全ての人が違いを認め合い、いきいきと幸せに生きられる共生社会の実現を目指す。平成25年~29年にかけて農場用地(畑、びわ園等)5町(15000坪)を購入し、本格的に農業を開始。その他、棚田1.5反、竹林1町、多種多様な木々と遊歩道からなる「回復の森」などの管理を行う。

社会福祉法人共生荘

三角ベース

(1000年ゆめ農場)

農園のこだわり

1000年ゆめ農場の三原則
1000年ゆめ農場で取り入れている自然農では「耕さない(不耕起)」「農薬・肥料を持ち込まない」「草や虫を敵にしない」を掲げています。大地や植物の力を信じ、手を加えすぎず、寄り添うことでいのちが循環していくと考えています。もちろん放置すればよいということではなく、伸びすぎた草を刈ったり、土の状態を見ながら米ぬかや竹チップを撒いて補ったり、自然のバランスを崩さないようにそっと手をかけています。
認証について
有機JAS認証済の圃場では主に、びわの葉、桑の葉、菊芋が栽培されています。びわの葉、桑の葉はそれぞれお茶の葉として、菊芋は乾燥させることでチップスとして商品化されています。

主な作物

びわの葉茶

桑の葉茶

柿の葉茶

菊芋チップス

よもぎのお風呂

出荷スケジュール

自慢のびわの葉茶

生産者さんから一言

今だけでなく、100年後でもなく、1000年先まで持続可能な場。農業と福祉を土台として、多様ないのちがともに生きていける場を作り続けていきたいです。

有機JAS認証圃場で育ったびわの葉を使用した、安心・安全な健康茶です。古くから健康茶として親しまれてきたびわの葉茶。加工の際にはびわの葉の綿毛を手作業で洗い落としていますので、口当たりも良く、ホットでもアイスでもおいしくお召し上がりいただけます。