ここのえ安達農園
ここのえ安達農園
大分県玖珠郡九重町の標高500m程の山あいでブルーベリーを露地栽培する、ここのえ安達農園。JAS認証の主要な圃場は2か所、それぞれ20aと40aの面積があります。2013年から1本ずつ手作業で植えていき、現在では植え付け本数が1000本を超え、全国的にも大規模な農園となりました。農園では、化学合成農薬や除草剤は使用していません。九重の自然の力を最大限活用し、果樹自体の育つ力を引き出しています。また、数種類の品種を少し時期をずらして栽培することで、できるだけ多く長い期間出荷できるように調整しています。現在は、第3次大分県有機農業推進計画の策定に伴い、G.GAPやJAS認証を活かした販売戦略や農園のPR、地域の小学生などを招いて、農園の見学と収穫体験による食育などにも取り組んでいます。
生産者さんインタビュー
農業を始めたきっかけは何ですか?
企業経営をしたいと思っていた時に、両親が農家だったことからスムーズに就農できると考え、農業を始めました。最初は様々な種類の果樹栽培を行っていましたが、農業塾を受講した際、品目を絞った方が良いことに気づき、当時九重町の町おこし事業でプッシュしていたブルーベリーのみを栽培することにしました。
現在特に力を入れていることはありますか?
大小様々な大きさの実が収穫されるため、規格外の実を有効に活用できないか検討しています。また、有機のブルーベリーを大規模で販売している農園は少ないため、付加価値を活かしたアピールにも力を入れていきたいです。
将来の目標を教えてください。
九重町にとどまらず、九州の、さらには日本全体で見ても通用するブルーベリーの販売を手掛ける総合商社をつくることが将来の大きな目標です。また、農福連携型の観光農園をつくることで、収穫作業やジャム加工などを仕事内容として、障がい者や高齢者が安心して働ける場を提供することができたら良いなとも考えています。
ここのえ安達農園 安達 誠
大分県生まれ。農業一筋の両親のもとで育つ。2013年、地方公務員を退職。企業し、農業経営の道に進む。多品目栽培からブルーベリーの栽培に絞り、2016年にG.GAP取得。その後、有機JAS認証も取得。
ここのえ安達農園
農園のこだわり
こだわりは、無理をせず環境に適した農業、適地適作を行うことです。適地=環境に適している作物を育てることを満たしていても、適作=可能な範囲で無理をせず栽培することができなければ、環境にも人間にとっても良い農業とは言えません。当農園では栽培する果樹をブルーベリーのみに絞り、丁寧に1本ずつ管理することで、自然の恵みを存分に受けて育った有機ブルーベリーを皆さまにお届けしています。化学合成農薬や除草剤は使用しないことで、周囲の自然環境にも配慮しています。台風被害や獣害など、自然の厳しさが収穫量に影響することはありますが、周りの生き物と上手に共生する道を模索しながら栽培しています。
主な作物
ブルーベリー(生)
ブルーベリー(冷凍)
出荷スケジュール
自慢のブルーベリー
生産者さんから一言
農業を始めて、人と自然が元気に暮らすことの大事さに改めて気づかされました。動物被害に悩まされることもありますが、生き物と上手に共生する道を模索しながら、自然豊かなこの地で採れる美味しいブルーベリーをもっと多くの人に食べていただけるよう、取り組んでいきたいです。
栄養豊富で体に良い、いわゆるスーパーフードと呼ばれるブルーベリー。当農園では大きく分けて「ラビットアイ」、「ハイブッシュ」の2種類を栽培しています。色・形ともにバリエーション豊富で、酸味のあるものから甘みが強いものまで、種類ごとに違った味や風味が楽しめます。生果での販売がほとんどですが、冷凍品としても販売しています。