タルカリ農園
タルカリ農園
“タルカリ”とはネパール語で野菜のことを指します。タルカリ農園ではその名の通り、ジャガイモや玉ねぎ、人参、キャベツ、ブロッコリーといった食卓にも馴染み深い野菜たちを有機栽培によって育てています。大小さまざまな圃場を22枚程有しています。これまでに様々な野菜の栽培を試みてきましたが、現在は年間約13品目に絞り、安定出荷を目指しています。作業は主に妻と2人で行いますが、地域の方に協力していただいたり、冬には福祉施設の方に来ていただくこともあります。主な出荷先は直売所や市の学校給食です。大分県では有機農業推進計画が策定されており、行政が運営する学校給食でも比較的低いハードルで出荷することができています。圃場が多いため、連作にならないよう、毎年どのように輪作を行うか考えながら、安心・安全な野菜作りを心掛けています。
生産者さんインタビュー
農業を始めたきっかけは何ですか?
今年で農業を始めて6年目ですが、始めたきっかけは結婚を機に移住を決めたことです。こちらでの仕事を考えた結果、興味があった農業の道に進むことを決心しました。行政の支援も得つつ、荒れた農地を少しずつ整えていくところからのスタートでした。
現在特に力を入れていることはありますか?
特に力を入れているのは土づくりです。緑肥や堆肥といった天然由来のものだけを使用しています。また、伸びすぎた雑草なども適度に草刈りを行い、作物に栄養がしっかりと行き渡るよう管理しています。また、できるだけ労力を削減しながら安定供給することを心がけています。
将来の目標を教えてください。
この地で先駆けて有機農業を行うことで、地域の方や就農希望の移住者にとって、有機農業がもっと身近なものになっていけるよう、貢献していけたら良いなと思います。
タルカリ農園 酒井 誠
京都府出身、結婚を機に大分県に移住。夫婦ともに農業経験はなかったが、以前より興味があった農業の道を選択する。荒地を整備するところから始め、試行錯誤を繰り返すことにより現在のスタイルに辿り着く。
タルカリ農園
農園のこだわり
基本的に夫婦2人で作業しているため大規模な農業ではありませんが、手作業で丁寧に育てることで、安定した収穫量を維持しています。自分たちのできる範囲で、無理をせずに実直に向き合っています。土づくりに必要不可欠な緑肥や堆肥は地元のものを使用し、作物の出荷もまずは近場から行っています。労力削減にもなり、地域の資源を活用した資源循環型農業のモデルとなり、そこで採れた作物を地域に還元されます。こうしたサイクルを繰り返していくことを大切にしています。
認証について
2019年3月より有機JAS認証を取得。市の学校給食などに認証済の野菜を出荷しています。
主な作物
玉ねぎ
じゃがいも
キャベツ
にんじん
ブロッコリー
出荷スケジュール
自慢の玉ねぎ
生産者さんから一言
自分達が農業を続けることはもちろんですが、農業に興味がある方が有機農業も選択肢の一つとして考えられるような世の中になることを願っています。大分県内でも徐々に新規就農者が参入しやすい環境が整ってきているので、ぜひ一緒に農業をやりませんか?
ジャガイモ、玉ねぎ、人参、キャベツ、ブロッコリーなど、馴染みのある野菜は学校給食にも出しやすいこともあり、タルカリ農園の主要作物に挙げています。その中でも特に自慢の作物といえば、玉ねぎです。一か月あたり平均1トン収穫しています。温暖な気候の九州地方では早くて3月から出荷することができるため、比較的病気のリスクを低く抑えることができるのが強みです。